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iOSを中心にプログラミング関係について書く

【戯言】プログラマーにみる建設現場作業員と大工

清水亮さん後藤大喜さんの「プログラミングバカ一代」を読んでいて、残したいなと思ったのでメモ(太字は自分)。

自分もプログラマーについて、ビルの建設現場と家を建てるの違いについて思っていたことなので、激しく同意。
別に建設現場<大工ってわけではなく、両者を一緒にして考えるのはちょっと違うよねってこと。
ちなみに、自分は大工として、大工の仲間と働きたいと思っている。
以下、抜粋。

 プログラマーの仕事は、2種類あると思う。ひとつはこじんまりしたシステムをゼロから構築する仕事。この場合、多くても4、5人のチームで完成させることになる。プログラマーは1人かもしれない。
 もうひとつは、大規模なシステムを構築したり更新したりする仕事。この場合、数十人単位のチームで動く。プログラマーはいくつものサブチームに分かれるだろう。
 前者は大工が家を建てるのに似ていて、後者は建築会社がビルを建築するのに似ている。建築現場の作業員には、ビルを建てるのが死ぬほど好きだ、という人もいるだろうが、日銭のためにやっているうちに少しずつ仕事に慣れ、やがてその仕事そのものを好きになる人もいるだろう。けれども日銭のために嫌々やっている人もいるはずだ。極端に言えば、建築現場の作業というのは、体力さえあれば誰でもできるように組織化され、マニュアル化され、教育されるからだ。
 しかし大工はどうかと言うと、そもそもまとまった教育期間や研修期間はない。文字通り親方のやり方を目で見て盗まない限り、仕事を覚えることはできない。よほど積極的にやらないと、一人前の大工には慣れないのだ。
 僕は、自分は、どちらかと言うと大工に近い気質だと思う。とにかく全部自分で決めたい。全体も決めたいし細部にも拘りたい。一方、ビルを建てる建築家は、作業員がどんな金槌を使おうが気にならないし、コンクリートの性質にも興味はない。
 中略・・・
 工事現場を指揮するのは現場監督(マネージャー)。監督と親方の仕事はたぶんぜんぜん違うんじゃないだろうか。
 どちらも「建築業者」というくくりでみれば一緒だし、それが不幸な誤解のもとになる。作ろうとしているものや作っているもの、作り方そのものが大きく違う。

「プログラミングバカ一代」 清水亮/後藤大喜 P.94-97 アーキテクトという仕事

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